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著作権侵害対処法マニュアル 
著作権侵害の態様

 著作権侵害

 1.著作物の無断使用

  例えば、CDに録音されている楽曲を、無断でコピーし、インターネットを利用して無断で
        送信する行為
                         

       著作者(作詞家、作曲家)の複製権及び、公衆送信権の侵害
       実演家(アーティスト)の録音権の侵害
       レコード製作者の複製権の侵害 

 2.許諾範囲外の利用及び不当利用

  例えば、1)音楽著作物の演奏の許諾を得た者がその著作物を放送すること
        2)出版の許諾を得た者が著作物を舞台で上演すること
        3)裁定による著作物の利用が許されている場合、補償金を供託しないで
         利用すること

 3.著作権侵害とみなされる行為

  1)海賊版のCD等を販売目的で輸入する行為

  2)海賊版の著作物を意図的に頒布し、所持し、頒布の申出をする行為 

   例えば、海賊版をネットオークションに出品したり広告すること 

  3)海賊版の著作物を意図的に業として輸出または輸出の目的をもって所持す
    る行為

  4)海賊版のプログラムを意図的に業務上使用する行為

  5)権利管理情報を故意に除去または変更する行為
                 (虚偽情報を付加する行為も含む)
   権利管理情報とは
   電子透かし技術などを用いて、著作物に付した著作権者名、利用許諾などの
   情報 

  6)国外頒布目的商業用レコードの輸入行為等 

 
 著作者人格権の侵害(実演家人格権の侵害も含む) 

 1.公表権侵害

  例えば、1)著作者に無断で公表すること
        2)著作者の公表に際しての条件に反する態様で公表すること    
        3)著作者による著作物の公表を法律上の原因によらず妨害すること 

 2.氏名表示権侵害

  例えば、1)無断で他の第三者の実名等を表示すること
        2)著作者が変名(ペンネーム、アーティスト名)での表示を希望していたのに、
          勝手に実名を付すこと
     
 3.同一性保持権侵害

  例えば、1)著作者に無断で意に反する著作物、題号の改変をすること
        2)実演家の名声を害する改変をすること

  例外的に同一性保持権の侵害とならないケース

  1)学校教育の目的で改変する場合

   例えば、難しい漢字をひらがなにすること

  2)建築物を経済的・実用的観点から必要な範囲で増改築により改変する場合

  3)コンピュータ・プログラムをバージョンアップするなど使い勝手を良くするために改変
    する場合

  4)著作物の性質、利用目的に照らしやむ得ないと認められる改変

   例えば、印刷技術の問題で原物と全く同一の色彩が出せない場合
        歌手の歌が下手な場合 など
          
              
 4.著作人格権侵害とみなされる行為

  1)著作者の名誉または声望を害する方法により、著作物を利用すること 

   名誉または声望を害するとは
   著作者の品性、徳行、名声、信用など人格的価値について社会から受ける客観的評
   価(社会的評価)を侵害ないし低下させること

   例えば、禁煙運動に熱心なアーティストの楽曲をタバコのCMに使用すること
        他人の著作物を誹謗中傷すること など

    
 著作隣接権の侵害

 1.実演、レコードまたは、放送の無断利用

  例えば、1)実演家の実演を無断で録音・録画し、ホームページ上で公開すること
        2)CDに収録されている音楽を無断でサーバーにアップロードすること

 2.許諾範囲外の利用

  例えば、実演家から番組のための放送の許諾を得た者が、他の番組で使用する目的
        で録音・録画すること 


 出版権・電子出版権侵害 

 1.無断出版 

  例えば、雑誌などに掲載された作品を無断でウェブ上にアップすることは電子出版権
  侵害ともなる

 2.不法出版

  例えば、著作権者または複製権者との出版契約により出版権を取得した者に対して、
        無権限で同一著作物を出版すること (二重出版すること) 

       二重出版した場合の出版者間の優劣は「出版権設定の登録」の有無
       よって判定される

       よって、先に登録した者がある場合、他方の出版行為は出版権侵害となる。       


 その他著作権侵害 

 1.営利を目的として公衆用自動複製機器を他人に使用させること

 2.コピープロテクション(技術的保護手段)の回避を可能とする装置、若しくは回避、
   プログラムを公衆に譲渡、貸与し、当該プログラムを公衆送信、送信可能化する
   こと

 3.業として公衆からの求めに応じコピープロテクション(技術的保護手段)の回避を
   すること 

 4.事実を知って海賊版コンテンツをダウンロード(録音・録画)すること

 5.DVDリッピングなど暗号型技術(アクセスガード)を回避すること 

 6.ライセンス認証などを回避するための不正なシリアルコードを提供すること 


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